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分科会

ワークショップ

宇宙フロンティア分科会Space Frontier Working Group(SFWG)

目的

宇宙フロンティア分科会(SFWG: Space Frontier Working Group)は、宇宙探査活動に取り組む国際宇宙コミュニティの動向を踏まえ、新しい宇宙フロンティアの探求を目指します。当分科会は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟での科学実験だけでなく、将来の宇宙探査ミッションのための技術実証に関する「きぼう」利用、そしてISSの先に広がる宇宙探査に関する話題を活動範囲とします。将来の宇宙探査の足がかりとして「きぼう」を使うことで、宇宙フロンティア分科会はアジア太平洋地域の宇宙活動を月および月の先へと拡大することに貢献します。

国際宇宙ステーション

宇宙フロンティア分科会(旧宇宙環境利用分科会 APRSAF-26 名古屋)

活動

  • アジア太平洋地域における宇宙環境利用

    • 「きぼう」船内実験室での微小重力科学実験とその他の活動
      微小重力環境での実験は特殊な研究分野であり、アジア諸国からの「きぼう」利用の提案は、以前は数が限られていました。しかしながら、最近は大きな進展が見られます。
      例えば、マレーシアとタイは、それぞれ「きぼう」において宇宙実験を行いました。また、アラブ首長国連邦の宇宙飛行士が、日本との協力により、「きぼう」で科学教育ミッションを実施しました。また、他の国々は、「きぼう」での宇宙実験の実現可能性検討を行っています。
    • J-SSOD / 「きぼう」からの超小型衛星の放出
      「きぼう」は小型衛星放出機構(J-SSOD: JEM Small Satellite Orbital Deployer)と呼ばれる宇宙空間に超小型衛星を放出するためのユニークなシステムを備えています。バングラデシュ、ブータン、イスラエル、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、フィリピン、シンガポール、スリランカ、トルコ、ベトナムからの多くのアジアの衛星が「きぼう」から放出され、J-SSODは新しい低コストの衛星放出手段として世界的な注目を集めています。JAXAは「きぼう」を使用した商業活動を促進するために、「きぼう」からの超小型衛星放出サービスの提供者として民間企業2社を選定しています。
    • 「きぼう」船外実験プラットフォームの実験機器
      「きぼう」の船外実験プラットフォームは、高頻度かつ容易に多様な宇宙実験を実現するユニークな機能を備えています。例えば、中型曝露実験アダプタ(i-SEEP: IVA-replaceable Small Exposed Experiment Platform)は、複数の搭載機器に電力や通信などのリソースを提供し、「きぼう」での技術実証、地球観測、宇宙観測がやりやすくなります。
      マレーシアとトルコは、「きぼう」の船外実験プラットフォームで材料曝露実験を行いました。JAXAが選定した実験サービス提供事業者は、アジア太平洋地域におけるi-SEEPの活用を積極的に推進しています。
    • 月と火星探査に向けた技術実証プラットフォームとしてのISS
      NASAとJAXAを含む国際的なパートナーは、月と火星へ向けた探査の新時代を切り開こうとしており、ISSおよび「きぼう」はこれら将来ミッションのための技術実証プラットフォームとしても利用されていく予定です。
  • 「Kibo-ABC」イニシアチブ

    Kibo-ABC(Asian Beneficial Collaboration through “Kibo” Utilization)は、アジア太平洋地域における「きぼう」利用を促進し、「きぼう」の価値を共有するためにAPRSAFが設立したイニシアチブです。Kibo-ABCは「きぼう」利用に関連する様々な多国参加型プログラムの計画と実行における経験蓄積と能力向上を目指しています。また、Kibo-ABCでは、宇宙実験を目指す研究者、技術者、青少年への普及啓蒙と情報発信、そして日本との二国間協力プロジェクトの創出を行っています。
    現在、多国参加型プログラムとして、「きぼう」ロボットプログラミング競技会、アジアン・トライ・ゼロG、アジアン・ハーブ・イン・スペースを実施しています。

  • アジア太平洋地域における宇宙環境利用の促進

    「宇宙環境利用および「きぼう」利用ワークショップ」は、「きぼう」で実施できる可能性のある宇宙実験テーマを創出することを目的とした国際ワークショップです。
    2015年にインドネシアで開催されたLAPAN主催の最初のワークショップの成功に続き、2016年にマレーシアでANGKASAが第2回のワークショップを開催し、2017年にはタイでGISTDA/NSTDAによる第3回ワークショップが開催されました。2020年、UAESAとJAXAはオンラインで「きぼう利用シンポジウム」を開催しました。

    ・関連ホームページ

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