センチネルアジア ―アジアの監視員―
~宇宙からアジア太平洋地域の災害被害の軽減を目指す~
「センチネルアジア」は、宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害管理への以下に示す貢献を目的とした国際協力プロジェクトです。地球観測衛星画像などの災害関連情報をインターネット上で共有し、自然災害による被害を軽減することを目指しています。
目的
- 情報通信技術および宇宙技術を利用したより安全な社会の実現
- 迅速かつ正確な災害対策および早期警戒の実施
- 人的・社会的・経済的損失の軽減
背景
過去32年間の統計(アジア防災センター発行「自然災害データブック2007」)によると、アジア地域が世界の中で最も災害による影響を受けており、世界全体の被災者数の約90%、死者数と経済損失額の約50%以上を占めています。これを受けて、2005年、APRSAFは、アジア太平洋地域の災害管理を支援するため、準リアルタイムのインターネットデータ提供システムやインターネットを利用した地理情報システム(Web-GIS)を用いて、地球観測技術の重要さと有効性を示すセンチネルアジアプロジェクトを提唱しました。センチネルアジアは宇宙コミュニティー(APRSAF)が防災コミュニティー(アジア防災センターとそのメンバー)および国際機関(UN ESCAP、UN OOSA、ASEAN、アジア工科大学院(AIT)など)と協力・連携して推進しています。
活動
センチネルアジアは以下のような活動をしています。
- 緊急観測:アジア太平洋域で大規模災害発生時、プロジェクトメンバーからの要請により地球観測衛星による被災地の緊急観測を行う
- 災害モニター:森林火災モニター、洪水モニター、氷河湖決壊洪水(GLOF)モニターの3つの分野でワーキンググループを編成して活動している
- 能力開発・利用促進:提供した情報を相手国・機関で利用できるよう研修・人材育成およびヒューマンネットワークの構築を行う
プロジェクトは以下のように段階的に進められています。
- Step 1 : パイロットプロジェクトとして、センチネルアジアのバックボーンとなるデータ提供システムを構築し、センチネルアジアの取り組みの重要性と効果を示した。(2006-2007年)
- Step 2 : Step 1のデータ提供システムバックボーンを、新規衛星通信システムを利用して拡張する。また、Step 1の経験と新しい要求事項をもとにセンチネルアジアの活動を強化する。(2008-2012年)
- Step 3 : 総括的な災害管理支援システムを設立する(2013年以降)
センチネルアジアのウェブサイトでは衛星画像などの災害関連情報が見られます。
https://sentinel.tksc.jaxa.jp/






